写真家、ミュージックビデオ監督としてキャリアをスタートさせた才能豊かなアーティストである。映画だけでなく、TVシリーズ作品、アートディレクターなど、幅広い分野で活躍している。彼が本作の監督を決意したのは、バオー家と動物園の飼育員たちとの強い絆、そして彼らが観客に語る感動的な物語に魅了されたからだ。フーバオが旅立つまでの最後の3カ月を追い、この映画でしか描けない物語を撮影することを決意。また、観客がストーリーを追いながら、動物園の飼育員たちにシンプルに深く共感することを意図しており、観客もまた、彼の心に響いた動物園の飼育員たちの純粋な気持ちを感じてくれるはずだと語る。
ロサンゼルス出身。インディペンデント映画、CM、ミュージックビデオなど、多くの分野で活躍している。他の作品で現場を共にしていたシム監督から、本作での再タッグの申し出があったことをきっかけに、共同監督を引き受けた。この映画では、バオー家と彼らを取り巻く飼育員たちの純粋で素直な物語を捉えようとした。「撮影と音響を最高のクオリティに保つことで、彼らの物語を自然でありながら映画的なものにし、この映画のためのユニークなシーンを作り出そうとしました」と語っている。
2020年7月20日、韓国で初めて自然繁殖で誕生したジャイアントパンダ。アイバオ、ローバオの娘である彼女は、動物園の飼育員から最高の愛情を注がれ、大切に育てられた。母アイバオの愛くるしいルックスと、父ローバオの好奇心旺盛で活発な性格を受け継ぎ、誕生直後から絶大な人気を博し、世界に幸福と安らぎをもたらすアイコンとなった。愛らしく気まぐれなキャラクターで、ファンからは「プー姫」や「プリンセス」などのニックネームで呼ばれた。彼女はまた、「おじいちゃん」であるカン飼育員や、ソン・ヨングァン飼育員とも強い絆を見せている。2024年4月、大勢のファンに見送られながら中国に帰国してしまったが、陽気で明るい姿は健在だ。
2023年7月7日に生まれたフーバオの双子の妹、ルイバオとフイバオ。“双子バオ”と呼ばれ、フーバオに負けず劣らず活発ないたずらっ子たち。カン飼育員らと深い絆を築く愛らしい姿は、フーバオを懐かしく人たちに幸せな記憶を思い出させるだけでなく、彼女たちならではの可愛らしい魅力で、ファンたちからの寵愛を不動のものにしている。
フーバオの母。韓国に来た当初は、警戒心が強く、内気で控えめな性格がうかがえたが、常に真心をもって接するカン飼育員たちに少しずつ心を開いていった。2023年7月からは、新たに授かったフーバオの妹である双子のルイバオとフイバオの面倒を見ている。アイバオの子どもたちに対する愛情は、ファンに大きな安らぎと感動を与えている。
フーバオの父。飼育員たちとの初対面から愛嬌を振りまいて陽気な姿を見せた。慣れない韓国生活でも高い適応力を見せたローバオは、豪快な性格と、エネルギッシュで遊び心あふれる姿で多くの人に笑顔を与えている。
「フーバオのおじいちゃん」として知られ、バオ一家の一員としての愛称「カンバオ」と呼ぶファンたちも。エバーランドに37年勤務しているベテラン飼育員。アイバオとローバオが韓国での生活にうまく適応できるよう手助けしてきただけでなく、フーバオが生まれた瞬間から中国に戻るまで付き添っていた。
エバーランドのベテラン飼育員で、「ソンバオ」とも呼ばれる。カン飼育員とは長年共に働いており、抜群のチームワークを誇る。フーバオとの別れのために全力を尽くす。
カン飼育員、ソン飼育員の同僚。「オバオ」「オおばさん」の愛称で呼ばれている。
終始フーバオの愛くるしさに魅了され、飼育員の方々のフーバオに対する溢れる想いが温かく伝わってきました。
別れの瞬間が近づく日々は寂しくもありましたが、海を渡ったフーバオにはずっと元気でいてほしいですね。
優しいシム監督の人柄が反映された様な素敵な作品です。
大谷亮平(俳優)
フーバオ、映画の中のあなたもとっても可愛かったよ!
カンさんとソンさんという、2人のお茶目で素敵なおじいちゃんから学んだ思いやりと愛情を、いつまでも忘れないでね!菜の花の香りとともに、これからもフーバオの幸せが続きますように!
中村莟玉(歌舞伎俳優)
愛するとは、菜の花を植えること。元気にしているよと電話すること。いつか必ず訪れる別れの前に、大切な誰かにできることはなんだろうと涙がまっすぐこぼれました。一緒にいると似てくるのかな。パンダたちも飼育員さんたちも、温和でおちゃめで愛おしい!
藤岡みなみ(文筆家、ラジオパーソナリティ)
フーバオの観覧最終日。韓国のパン友さんたちが泣いている姿を見て、シャンシャンが中国に旅立った日を思い出しました。
「さよなら」ではなく「行ってらっしゃい」寂しさから湧き出た言葉。
フーバオの旅立ちを応援する作品、日本のパン友さんにも観てほしい!
はな(モデル、パンダ大使)
人は何故こんなにもパンダに熱狂し、心を動かされるのだろう。パンダは、他の動物たちよりも明らかに特別な存在である。白黒のデザイン?丸っこいフォルム?動きの愛らしさ?
この映画の中にその答えがあるかもしれない。
tupera tupera 中川敦子(絵本作家)
果敢に木を登ったり、長靴で遊んだりする姿がまさに赤ちゃん!想像以上に人の言葉を理解していて感動。
特にフーバオと飼育員さんのやりとりが、私と猫たちの会話そっくりで、血の繋がりを超えた家族の絆に心温まる1時間半。全人類に観てほしい!
藤咲彩音(アーティスト)
気がつけば私もカンさんのようにフーバオのそばにいる感覚で涙が止まらなくなっていた。一緒にいる時間が限られている。だからこそ愛おしい。
日々ささくれた私の心を湯たんぽのように温めてくれる、不思議な魅力のフーバオ。
あなたから教えてもらった愛の形を私はずっと忘れないだろう。
柴田ケイコ(絵本作家・イラストレーター)
動物園でパンダを見るときに、まずこの映画を見てから動物園に行ってください。きっとパンダと飼育員さんたちを見る目が変わります!
バオ一家と韓国で初めて自然繁殖で生まれたフーバオを育てた飼育員さんたちの絆と愛が伝わる素晴らしい映画。
中川 貴雄(絵描き)
フーバオに限らず 人のそばにいる動物たちは
無償の愛を限りなく与えてくれている そこから何を感じ、どう行動するか
そこを問われている
松崎ナオ(シンガーソングライター)