JP3612399B2 - マスタシリンダ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車の各種ブレーキ装置などに使用されるマスタシリンダの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のマスタシリンダとしては、例えば図5に示すタンデムマスタシリンダMCがあり、図示しないブレーキ倍力装置(ブレーキブースタ)MVの前部に装着される。このマスタシリンダMCのシリンダハウジング1は、一端に開口部を有するボディ本体2と、該ボディ本体2の開口部に結合(リテーナにより抜け止め)されるキャップ3とにより構成されている。
【0003】
このシリンダハウジング1内には、スリーブ8が嵌装されており、プライマリピストン4とセカンダリピストン5とが、前記キャップ3を嵌挿し、前記キャップ3内に形成されたピストンガイド部3aと、前記スリーブ8とにより案内支持されるとともに、摺動自在に配設されている。
【0004】
前記シリンダハウジング1の内部には、プライマリピストン4とセカンダリピストン5と前記キャップ3とによって、第1圧力室9が画成され、セカンダリピストン5と前記ボディ本体2の内壁面とによって、第2圧力室10が画成されている。
また、これらのプライマリピストン4とセカンダリピストン5には、それぞれ先端側が開口する凹部4a,5aが形成されており、該凹部4a,5aを形成する周壁には、小穴4b,5bがそれぞれ設けられ、ブレーキ解除位置において、オイルリザーバ23から第1、第2圧力室9,10への補給液通路を形成している。
【0005】
そして、該第1圧力室9および第2圧力室10には、それぞればね機構11,12が配設されており、該ばね機構11,12は、前記プライマリピストン4の凹部4aとセカンダリピストン5との間、および前記セカンダリピストン5の凹部5aと前記ボディ本体2の内壁面との間にそれぞれ配設され、前記プライマリピストン4およびセカンダリピストン5を、後退方向へそれぞれ付勢している。
【0006】
前記ばね機構11は、戻しばね15と、大頭部16aを有するガイドピン16と、山高帽子形状(またはフランジ付き円筒形状)のばねリテーナ17と、ガイドピン係着部材18とからなっている。該戻しばね15は、前記ガイドピン係着部材18の周縁部と前記ばねリテーナ17の周縁部17aとの間に縮設され、その一端が、前記プライマリピストン4の凹部4aの底面に形成された拡径部に嵌着している。前記ガイドピン16は、前記凹部4aの底面から所定の長さだけ離隔してピストン軸方向に突出するように配置され、その端部に形成された係着溝に、前記係着部材18が係着されている。また、前記ばねリテーナ17は、その山高帽子形の頂部に設けられた穴17bが、ガイドピン16に所定ストロークの範囲内(前記プライマリピストン4の後退限を若干超える範囲)で自在に摺動し、その大頭部16aに係合ようになっている。前記ばね機構12は、戻しばねのみである。
【0007】
このようなマスタシリンダMCは、プライマリピストン4およびセカンダリピストン5が、図で左方向に、前記ばね機構11,12の付勢力に抗して、それぞれ第1圧力室9および第2圧力室10内に押し込まれると、該圧力室9,10内の液圧は上昇し、作動液は送出口13,14から図示しないブレーキ系統に圧送されるように構成されている。
【0008】
ところで、前記従来のマスタシリンダMCの前記ばね機構11のばねリテーナ17の周縁部17aには、図6(a)および図6(b)に示すように、半径方向外方に突出する複数個(例えば、4個)の突端部17cを一体的に形成するとともに、前記スリーブ8には、前記突端部17cが挿通して係合する軸方向に、その内、外周面に貫通する一定幅の幅広のガイド溝20が形成されている。これらのガイド溝20には、前記スリーブ8の端から前記プライマリピストン4の後退限を若干超える位置に、前記突端部17cを当接させて、係止する係止部20aが形成されている。
【0009】
このような構造により、前記従来のマスタシリンダMCは、ブレーキ作動中、前記スリーブ8の変形を防ぐとともに、ガイド溝20の加工が容易で、プライマリピストン4とセカンダリピストン5の後退限を規制せずに、無効ストロークを、ブレーキ倍力装置(ブレーキブースタ)MVとの組み合わせで、自由に設定できるようにされている。(特願平8−187081号)
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来のマスタシリンダMCでは、前記プライマリピストン4の抜け止め用の前記ばねリテーナ17は、該プライマリピストン4を強く引っ張ると、該ばねリテーナ17の周縁部17aの半径方向外方に形成された突端部17cが内側に変形して倒れ、該プライマリピストン4は抜け出すおそれがあるという問題点があった。
【0011】
また、前記セカンダリピストン5の後端面に、前記ばねリテーナ17の位置決め用の高さの低い突部が形成されたものがあるが、該ばねリテーナ17との当接部分が単にテーパ状に形成されており、前記突端部17cの変形を防止することができなかった。
【0012】
本発明はかかる点に鑑みなされたもので、その目的は前記問題点を解消し、前記プライマリピストンに過大な抜け力が作用しても、前記ばねリテーナが変形することなく、該プライマリピストンは容易に抜け出さないマスタシリンダを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するための本発明の構成は、一端に開口部を有するボディ本体と、該ボディ本体の開口部に結合させるキャップとによってシリンダハウジングを構成し、前記シリンダハウジング内にスリーブを嵌装すると共に、該スリーブによってスリーブの軸方向に案内される第1、第2のピストンを摺動可能に前記シリンダハウジング内に設け、該第1、第2のピストンと前記キャップとによって第1の圧力室を、前記第2のピストンと前記ボディ本体とによって第2の圧力室をそれぞれ前記シリンダハウジング内に画成し、該第1、第2の圧力室内にそれぞれピストン軸方向にばね作用を有するばね機構を配設して、前記第1、第2のピストンを後退方向へ付勢するとともに、前記第1の圧力室内に配設される前記ばね機構は、前記第2のピストンの後端面に当接するほぼ円筒状のばねリテーナと、該リテーナ内に挿通されその頭部が該リテーナに係止するとともに前記第1のピストンの先端側に形成された凹部底面に係着するガイドピンと、前記ばねリテーナと前記第1のピストンとの間に縮設される戻しばねとからなるマスタシリンダにおいて、次のとおりである。
【0014】
(1)前記ばねリテーナの周縁部に、半径方向外方に突出させた後、その先端を、前記スリーブの外周面にひっかかるように、ピストン軸方向に折り返して鈎部を形成し、前記スリーブには、前記鈎部が挿通して係合する前記軸方向に、その内周面から外周面に貫通して設けられたガイド溝と、その後退限を若干超える位置に、前記鈎部を当接させる係止部とを形成し、上記ガイド溝を通して上記スリーブの内外を連通させて上記第1の圧力室を上記スリーブの外側の上記キャップ内側まで拡大したことにある。
【0015】
(2)前記ばねリテーナの周縁部に、半径方向外方に突出する突端部を形成し、前記スリーブには、前記突端部が挿通して係合する軸方向に、その内周面から外周面に貫通して設けられたガイド溝と、その後退限を若干超える位置に、前記突端部を当接させる係止部とを形成し、上記ガイド溝を通して上記スリーブの内外を連通させて上記第1の圧力室を上記スリーブの外側の上記キャップ内側まで拡大するとともに、前記第2のピストンの後端面に、前記ばねリテーナの内周面が遊嵌されるような円柱または円筒状の突出部を形成し、該突出部は、その付け根部分から垂直に突出形成されていることにある。
【0016】
本発明は、以上のように構成されているので、前記ばねリテーナの半径方向外方突出部分を折り返して鈎部を形成し、該鈎部を前記スリーブの外周面にひっかかるようにして、プライマリピストンが容易に抜け出すのを防いでいる。
【0017】
また、前記第2のピストンの後端面に形成された円柱または円筒状の突出部により、その内周面が遊嵌される前記ばねリテーナを変形しないようにして、プライマリピストンに過大な抜け力が作用しても、該プライマリピストンは容易に抜け出すのを防いでいる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。図1および図2は、本発明のマスタシリンダの第1実施例を示し、図1は、その縦断面図、図2は、図1のA部の拡大図である。
図1および図2において、図5および図6とそれぞれ同一部分には同一符号を付して、その説明を省略する。
【0019】
図1および図2において、前記ばねリテーナ17の周縁部17aには、半径方向外方に突出する複数個(本実施例では4個)の突出部分17dを一体的に形成するとともに、該突出部分17dの先端を、前記スリーブ8の外周面にひっかかるように、該ばねリテーナ17側でピストン軸方向に折り返して鈎部17eを形成させる。
このため、前記プライマリピストン4に過大な抜け力が作用、例えば該プライマリピストン4を強く引っ張ても、前記鈎部17eが前記スリーブ8の外周面にひっかかって、前記ばねリテーナ17が変形することなく、該プライマリピストン4は容易に抜け出すことはない。
【0020】
また、前記スリーブ8には、前記突出部分17dと鈎部17eとが挿通して係合する軸方向に、その内、外周面に貫通する一定幅の幅広のガイド溝20が形成されている。これらのガイド溝20には、前記スリーブ8の端から前記プライマリピストン4の後退限を若干超える位置に、前記突出部分17dを当接させて、係止する係止部20aが形成されている。
なお、前記一定幅の幅広のガイド溝20に代えて、前記スリーブ8の端における溝幅が広く、前記係止部20aにおける溝幅が狭い台形状のガイド溝を形成させてもよい。
【0021】
そして、図3に示すように、前記スリーブ8に形成されたガイド溝20は、その内外周面に貫通するとともに、前記突出部分17dおよび鈎部17eの幅に比べて幅広にしているので、前記突出部分17dが該溝20に沿って挿通しても、作動油の流通に支障がなく、かつ該突出部分17dが該溝20に摺動して該スリーブ8を摩耗させることはほとんどない。また、前記プライマリピストン4の往復動に伴って、前記ばねリテーナ17の移動に支障はない。
【0022】
図4は、本発明のマスタシリンダの第2実施例を示す縦断面図であり、図5と同一部分には同一符号を付して、その説明を省略する。
図4において、前記セカンダリピストン5の後端面に、前記プライマリピストン4方向に、その外周面が前記ばねリテーナ17の内周面が遊嵌されるような円柱または円筒形状(図4は円柱形状を示す)の突出部5cを形成する。該突出部5cは、前記セカンダリピストン5の後端面に対して、その付け根部分からほぼ垂直に形成され、その高さは、前記ばねリテーナ17の周縁部17aに形成された突端部17cに過大な力、例えば前記プライマリピストン4に過大な抜け力が作用しても、該ばねリテーナ17の変形はなく、かつ前記プライマリピストン4の通常のストロークに支障がない高さが好ましい。
【0023】
前記ばね機構11は、戻しばね15と、大頭部16aを有するガイドピン16と、山高帽子形状(またはフランジ付き円筒形状)のばねリテーナ17と、ガイドピン係着部材18とからなっている。該戻しばね15は、前記ガイドピン係着部材18の周縁部と前記ばねリテーナ17の周縁部17aとの間に縮設され、その一端が、前記プライマリピストン4の凹部4aの底面に形成された拡径部に嵌着している。前記ガイドピン16は、前記凹部4aの底面から所定の長さだけ離隔してピストン軸方向に突出するように配置され、その端部に形成された係着溝に、前記係着部材18が係着されている。前記ガイドピン16は、前記プライマリピストン4の先端側に形成された凹部4aの底面に係着されている。
また、前記ばねリテーナ17は、その山高帽子形の頂部に設けられた穴17bが、ガイドピン16に所定ストロークの範囲内(前記プライマリピストン4の後退限を若干超える範囲)で自在に摺動し、その大頭部16aに係合ようになっている。前記ばね機構12は、戻しばねのみである。(段落0006の記載)
なお、前記突出部5cが円筒形状の場合、その円筒内径部に、前記ばね機構11のガイドピン16の大頭部16aが遊嵌できるような外径を有する大頭部16aにしておけば、前記突出部5cの高さの制限(前記プライマリピストン4の通常のストロークに支障がない高さ制限)は解消される。
【0024】
このように、前記セカンダリピストン5の後端面に前記突出部5cを形成することにより、その内周面が遊嵌される前記ばねリテーナ17を変形しないようにしている。そして、前記プライマリピストン4に過大な抜け力が作用しても、該プライマリピストン4が容易に抜け出すのを防いでいる。
【0025】
本発明の実施の形態において、前述した第1および第2実施例を、同時に実施することも可能であることは、言うまでもない。
【0026】
なお、本発明の技術は前記実施例における技術に限定されるものではなく、同様な機能を果たす他の態様の手段によってもよく、また本発明の技術は前記構成の範囲内において種々の変更、付加が可能である。
【0027】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように本発明のマスタシリンダによれば、請求項1については、ばねリテーナの周縁部に、半径方向外方に突出させた後、その先端を、前記スリーブの外周面にひっかかるように、ピストン軸方向に折り返して鈎部を形成し、前記スリーブには、前記鈎部が挿通して係合する前記軸方向に、その内周面から外周面に貫通して設けられたガイド溝と、その後退限を若干超える位置に、前記鈎部を当接させる係止部とを形成し、上記ガイド溝を通して上記スリーブの内外を連通させて上記第1の圧力室を上記スリーブの外側の上記キャップ内側まで拡大したので、前記プライマリピストンを強く引っ張ても、前記ばねリテーナが変形することなく、該プライマリピストンは容易に抜け出すことはない。
【0028】
また、請求項2については、ばねリテーナの周縁部に、半径方向外方に突出する突端部を形成し、前記スリーブには、前記突端部が挿通して係合する軸方向に、その内周面から外周面に貫通して設けられたガイド溝と、その後退限を若干超える位置に、前記突端部を当接させる係止部とを形成し、上記ガイド溝を通して上記スリーブの内外を連通させて上記第1の圧力室を上記スリーブの外側の上記キャップ内側まで拡大するとともに、前記第2のピストンの後端面に、前記ばねリテーナの内周面が遊嵌されるような円柱または円筒状の突出部を形成し、該突出部は、その付け根部分から垂直に突出形成されているので、前記プライマリピストンに過大な抜け力が作用しても、前記ばねリテーナが変形することなく、該プライマリピストンは容易に抜け出すことはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のマスタシリンダの第1実施例を示す縦断面図である。
【図2】図1のA部の拡大図で、図2(a)はその断面図、図2(b)はその底面図ある。
【図3】図1のIII ー III 線矢視による断面図である。
【図4】本発明のマスタシリンダの第2実施例を示す縦断面図である。
【図5】従来のマスタシリンダを示す縦断面図である。
【図6】図5のB部の拡大図で、図6(a)はその断面図、図6(b)はその底面図ある。
【符号の説明】
MC マスタシリンダ
1 シリンダハウジング
2 ボディ本体
3 キャップ
4 プライマリピストン
5 セカンダリピストン
5c 突出部
8 スリーブ
9 第1圧力室
10 第2圧力室
11 ばね機構
12 ばね機構(戻しばね)
15 戻しばね
16 ガイドピン
16a 大頭部
17 ばねリテーナ
17a 周縁部
17b 穴
17c 突端部
17d 突出部分
17e 鈎部
18 ガイドピン係着部材
20 ガイド溝
20a 係止部
Claims (2)
- 一端に開口部を有するボディ本体と、該ボディ本体の開口部に結合させるキャップとによってシリンダハウジングを構成し、前記シリンダハウジング内にスリーブを嵌装すると共に、該スリーブによってスリーブの軸方向に案内される第1、第2のピストンを摺動可能に前記シリンダハウジング内に設け、該第1、第2のピストンと前記キャップとによって第1の圧力室を、前記第2のピストンと前記ボディ本体とによって第2の圧力室をそれぞれ前記シリンダハウジング内に画成し、該第1、第2の圧力室内にそれぞれピストン軸方向にばね作用を有するばね機構を配設して、前記第1、第2のピストンを後退方向へ付勢するとともに、前記第1の圧力室内に配設される前記ばね機構は、前記第2のピストンの後端面に当接するほぼ円筒状のばねリテーナと、該リテーナ内に挿通されその頭部が該リテーナに係止するとともに前記第1のピストンの先端側に形成された凹部底面に係着するガイドピンと、前記ばねリテーナと前記第1のピストンとの間に縮設される戻しばねとからなるマスタシリンダにおいて、前記ばねリテーナの周縁部に、半径方向外方に突出させた後、その先端を、前記スリーブの外周面にひっかかるように、ピストン軸方向に折り返して鈎部を形成し、前記スリーブには、前記鈎部が挿通して係合する前記軸方向に、その内周面から外周面に貫通して設けられたガイド溝と、その後退限を若干超える位置に、前記鈎部を当接させる係止部とを形成し、上記ガイド溝を通して上記スリーブの内外を連通させて上記第1の圧力室を上記スリーブの外側の上記キャップ内側まで拡大したことを特徴とするマスタシリンダ。
- 一端に開口部を有するボディ本体と、該ボディ本体の開口部に結合させるキャップとによってシリンダハウジングを構成し、前記シリンダハウジング内にスリーブを嵌装すると共に、該スリーブによってスリーブの軸方向に案内される第1、第2のピストンを摺動可能に前記シリンダハウジング内に設け、該第1、第2のピストンと前記キャップとによって第1の圧力室を、前記第2のピストンと前記ボディ本体とによって第2の圧力室をそれぞれ前記シリンダハウジング内に画成し、該第1、第2の圧力室内にそれぞれピストン軸方向にばね作用を有するばね機構を配設して、前記第1、第2のピストンを後退方向へ付勢するとともに、前記第1の圧力室内に配設される前記ばね機構は、前記第2のピストンの後端面に当接するほぼ円筒状のばねリテーナと、該リテーナ内に挿通されその頭部が該リテーナに係止するとともに前記第1のピストンの先端側に形成された凹部底面に係着するガイドピンと、前記ばねリテーナと前記第1のピストンとの間に縮設される戻しばねとからなるマスタシリンダにおいて、前記ばねリテーナの周縁部に、半径方向外方に突出する突端部を形成し、前記スリーブには、前記突端部が挿通して係合する軸方向に、その内周面から外周面に貫通して設けられたガイド溝と、その後退限を若干超える位置に、前記突端部を当接させる係止部とを形成し、上記ガイド溝を通して上記スリーブの内外を連通させて上記第1の圧力室を上記スリーブの外側の上記キャップ内側まで拡大するとともに、前記第2のピストンの後端面に、前記ばねリテーナの内周面が遊嵌されるような円柱または円筒状の突出部を形成し、該突出部は、その付け根部分から垂直に突出形成されていることを特徴とするマスタシリンダ。
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